第20回金婚会
「スカイツリーと共に愉しむ和の創作料理と江戸・東京の酒の会」
2015年9月30日、第20回金婚会が行われました。今回の会場は、ライトアップが美しい東京スカイツリーを望む夜景を楽しめる、東武ホテルレストラン&バー「簾」さん。22名の参加者さんと共に、こだわりのわの創作料理と、「金婚」のマリアージュを楽しみました。

まず食前酒として登場したのは、香り華やかな『金婚 微発泡酒純米うすにごり生酒 綾(あや)』。
シャンパーニュと同様の製法で、炭酸を瓶の中に閉じ込めた純米酒が、爽やかな口当たりが食欲をそそります。香りを楽しんでいる間に、見た目に楽しく美しい、華やかなお膳が運ばれてきました。


秋の味覚たっぷり色とりどりな、前菜の盛り合わせ。どれから食べようか迷ってしまいます。
「菊花ゼリー寄せ」など、さっぱりとしたものに、先ほどの『金婚 微発泡酒純米うすにごり生酒 綾(あや)』がよく合います。次は何を食べようかと悩んでいる間に、次のお酒が運ばれてきました。
本日の2酒めは『金婚 純米吟醸 すみだ美人』スカイツリー開業記念に発売したこのお酒。
スカイツリーをモチーフにしたブルーのボトルは、窓から望むスカイツリーと一緒に記念撮影したくなります。こちらは口に含むとフワァと豊かな香りが広がり、ふくよかな味わいが楽しめるお酒。「銀鱈の西京焼」や、「市松ハムチーズ」などと合わせて、香りの余韻を楽しめます。
『綾(あや)』と『すみだ美人』どちらに合わせようか…?と、組み合わせを楽しみながら少しずついただく、なんとも贅沢な時間です。


お次の椀は、「土瓶蒸し」です。秋の香り満載の松茸と、ふっくらと炊けた鱧に料理長の腕が、キラリと光ります。すだちをキュッと絞るとひと味引き締まった印象になるようです。思わず『すみだ美人』をほんの少し足して飲んでみたりと…。自由にアレンジして、変化を感じてみるのも楽しいものですよ。
日本酒と暖かいお椀で、体が少し暖まって来たところで「お造り」が運ばれてきました。

「紅葉の器が可愛い!」先ほどから、思わず声に出してしまうような素敵な器たち。東武ホテルレストラン&バー「簾」では、季節に応じたお皿を数々用意しており、お料理を美味しく、そして楽しんで貰えるようにと工夫をこらしていらっしゃるそうです。数週間しか使えない、季節のお皿もあるそうですよ。お皿にもぜひ注目してみて下さいね。
本日の3酒めは、『金婚 純米吟醸 ひやおろし』です。ひやおろしは、春先に一度だけ火入れをして、秋まで熟成させ出荷する、この時期だけしか飲めない季節限定酒です。爽やかな香りと、成熟した甘みが、ほどよく脂ののったお刺身によく合います。

さて、次のお料理はちょっと変わり種。「無花果の天ぷら」です。無花果の甘い香りに合わせて、『ひやおろし』をいただく。お米の味わいがしっかりと感じられます。



本日の4酒めは『金婚 純米無濾過生原酒 十右衛門(じゅうえもん)』香りを抑え、味わい深く、味とキレが特徴の辛口純米酒。「国産牛サーロインと海鮮の鍋」に合わせて、燗冷ましでいただきます。一度、お酒の香りが花開くまでお燗をした後、適温に冷まして飲むのが燗冷ましです。
ふくよかな香りが口の中で広がった後、喉をすぎるとスッと消えるキレの良さ。最後まで、飽きさせない見事なマリアージュ!


お食事の「握り寿司」に合わせて、〆はさっぱりと。
本日のラスト、5酒めは『金婚 貴醸酒』と「水菓子」です。

この貴醸酒は、仕込水の代わりに純米酒を一部用いて醸したお酒で、なんと十年程も熟成させているんです。褐色で、芳醇な甘い味わいの、デザートワインのような日本酒です。この甘さが、デザートのごまプリンと良く合うんです。上から少し垂らして一緒に味わうと、何と言えぬ濃厚で、まったりとした味わいが広がります。女性には嬉しい一品でした。
日本酒って、こんなにも様々な種類があって、食べ合わせでひとつ変えるだけで、さまざまな味わいが楽しめるのかと驚きの連続になりました。
今まで試したことのない「マリアージュ」を、もっとたくさん試してみたら、新たなる発見がありそうです。




(本文執筆/写真: 小高朋子)